
StartUP Harborが主催し、台北エンジェルベンチャーキャピタルクラブと共催した第2回「2025イノベーションシティコンペティション」が先週、台北で盛況のうちに終了しました。このイベントには30以上のスタートアップチーム、100名以上の投資家、そして業界アドバイザーが参加しました。実践的なピッチ、審査員との議論、そして共同討論を通して、起業家精神と資本市場を繋ぐ素晴らしいプラットフォームが構築されました。
上位3チーム、Astrid、Drink Good IN HOUSE、Gugu Coffeeは、独自のブランディングと明確なビジネスモデルで際立ち、投資家の注目を集めました。彼らは製品の市場ポテンシャルを示しただけでなく、潜在的なパートナーとの実質的な協議にも着手しました。出席したエンジェル投資家の何人かは、これらのスタートアップの成熟度と開発計画は、国際展開の可能性を示していると指摘しました。


今年のイベントでは、特に若手起業家たちの素晴らしいパフォーマンスが際立っていました。高校生の陳有紅さんは、「公園スポーツ用エネルギー貯蔵設備」という革新的なコンセプトを提案し、都市における公共運動とエネルギーの持続可能性を融合させました。彼のプレゼンテーションは審査員から熱烈な注目を集め、拍手喝采を浴びました。そして最終的に、彼は若者の革新的思考と実践的スキルの育成に重点を置く若者発明教育団体InventionSwitchが主催する「若手実践者特別賞」を受賞しました。InventionSwitchは長年にわたり、発明教育、学際的学習、そしてメーカー精神の実践を推進してきました。今回の参加は、教育と起業家精神の学際的な融合をさらに際立たせ、都市の持続可能性と技術応用における次世代の無限の可能性を示すものでした。

「イノベーション・シティ・コンペティション」は創設以来、起業プラットフォーム、投資資源、そして国際的視点という三位一体を一貫して重視してきました。その中核となる取り組みは、ベンチャーキャピタルのプレゼンテーションのための都市間連携オープンプラットフォーム「ハーバーシティ・エンジェルス」の導入です。CCSPの模型実験や投資マッチングモジュールを通じて、参加チームは自らの資源優位性、開発ポジショニング、そして将来性などを迅速に実証することができます。このコンペティションは単なるコンペティションにとどまらず、スタートアップ企業と投資家の対話の縮図であり、台湾の起業エコシステムの成熟度を示すものです。

さらに重要なのは、このコンテストはゴールではなく、グローバルな旅への出発点であるということです。コンテスト終了後、主催者はスタートアップチームを日本に招き、「OVERSEA DEMO SHOW 2025 越境リソース統合カンファレンス」(京都・大阪大会)に参加させます。そこでは、リバネス、ガレージミナト、京都知恵産業創造の森 KOIN といったスタートアップアクセラレーターと綿密な議論を行います。また、大阪万博も視察します。これは、台湾スタートアップの国際的な繋がりを広げるだけでなく、台日スタートアップの新たな協業の幕開けを象徴するものでもあります。
